大会長挨拶

第37回 東北理学療法学術大会

 

 大会長   舟見 敬成
  (総合南東北病院)

 

このたび、とうほう・みんなの文化センター(福島県文化センター・福島市)において、2019914日~15日の両日、第37回東北理学療法学術大会を開催させていただくことになりました。

 現在、理学療法士の活動の場は、病院や介護老人介護保険施設、訪問リハビリテーションといった医療・介護分野のみならず介護予防を含めた地域リハビリテーションなどの福祉分野、メディカルフィットネスなどの健康増進に関わる保健分野、障害予防やコンディショニングなどのスポーツ分野などに携わっており、理学療法士が国民に対してますます認知されるようになりました。しかし、活動範囲が広がり、専門分化すればするほど、理学療法の本質を見失う危険性があり、理学療法士のあるべき姿を再度問いただす必要があります。また、一方で昨今の雇用状況や就労形態の多様化は、理学療法士会員の学術活動に対する意識の低下を招く危険性があり、理学療法士の質の担保に大きく影響を及ぼす因子です。

 そのため、今回の学術大会では、このような現状を鑑み、理学療法の本質を見失わずに、これからの理学療法士はどうあるべきかを考える機会とするべく、テーマを「理学療法の本質を高める~それぞれが目指す次の一歩~」と致しました。

 我々理学療法士は、今までどのような活動をしてきたのか、今後どのような活躍が期待されているのか、理学療法士だからできることは何か、医療保険期間が終了した外来患者に対する理学療法はどうあるべきか、新しい分野に対して理学療法士は何ができるのか、健康意識を高める活動として、理学療法士が国民に寄与できることは何か、などなど各方面において、理学療法のあるべき本質を高め、次のステージに上がるための一歩を考える機会になればと思います。

 今回の学術大会では、全国的に各分野で活躍されている第一線の先生方をお招きし、モーニングセミナーから、各種専門分野のセミナー、市民公開講座を企画しました。次の一歩を考える手掛かりになればと思います。また、今回は東北理学療法士学術集会で初めての試みとして、オープンケーススタディを企画しております。これは、会場に参加されている方々も、模擬症例に対する意見を反映できるような参加型のオープンカンファレンスです。テーマでもある「次の一歩」をより能動的に取り組めるよう、学会も能動的な参加型にしたいと考えています。そして、本学会に参加された方々が理学療法の本質を高めて、明日への次の一歩を踏み出せる良い機会になることを願っております。一般演題も可能な限り多くの演題を受け入れることができるように工夫をしており、この学会をきっかけに、東北ブロック内での学術の輪も広がっていくことを希望します。

 9月の福島は多くの果物が収穫の時期を迎え、各地で福島独自の様々な初秋の味覚も楽しめる季節です。たくさんの方々のご参加をいただき、福島でお目にかかれることを楽しみにしております。最後に、当準備委員会では、多くの皆さまのご期待に添えるよう実りのある福島で、実りのある学会になるよう、準備委員一同、鋭意準備を進めております。楽しみにしていてください。それでは、福島県理学療法士会会員一同、心よりお待ちしております。